心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)
「心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)」のレビュー・感想

【色々、試みがあったようだけど】
この人は、(理解ある)歯医者と(理解ある)精神科医にかかりつつ、整体など針灸など代替療法に踏み込んでいたみたいで。TMD(顎関節症)が進行しない間に上手い具合に治せたのだと思う。
なかなか『強運』の持ち主だとおもいますね。
故、私には残念ながら参考になったかは疑問だ。

【心の痛みを治すために大切な本】
心療内科や心身症の症例について14人の患者をインタビューしその発症の原因、家族関係、その後などについて丹念にルポしたものです。普通ですと、興味本位になったり、覗き見趣味的な扱いがあるのですが、夏樹静子さんが患者をしっかりと受け止め、その心の闇を浮かび上がらせていく中で、気付くことが出てきます。その過程において、症状に心当たりがあったり、関心の深い読者を満足させることになります。心が痛み、心が治す、という副題はその通りでした。
作者自身が冒頭の出光静子(54歳)として登場しています。原...

【心療内科の現状に失望】
取材もよくされており、リアルな心療内科の”今”がわかる良書だと思う。
心身医学がベースにある心療内科は、心と体は別物として考える現代医療に
とっては異例の科である。
が、正直、私はこの本を読んでショックだった。
多くの人が、専門家にになんとかしてもらおうという依存的な態度でいること。
自分の身体をモノのようにしか扱えない人達。手術でなんども体を切ったり、
パーツを取り替えたり。人間の身体イメージはここまでモノ化してしまってるの
か・・・。機械を直すのも...

【心療内科の患者さんへのインタビューをまとめたもの】
著者の詳細な腰痛闘病記「椅子が怖い」の後、心療内科で取材した患者さんたちの記録が短編のように並んでいます。
本書により、心療内科の守備範囲がわかるという意味で、心療内科のよい入門書になっていると感じます。
たぶん典型的な症状が書かれていて、みなさん快方に向かわれているか全快された方達ばかりですが、それぞれに
壮絶な体験が書かれています。
本書のあとで、「椅子が怖い」を読み、こころを奪われました。2冊合わせて読むことで、新しい世界が
開けた感じがします。さらに、...
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